花火を見ると夏の終わりを感じる。
日本人の感性なのか、
終焉の前の最期の一花、
といった感覚がある。
もう一つ、夏の終わりを感じるものとして、
僕の中では「ひまわり」の花も挙げられる。
もちろん夏真っ盛りを連想することもできるわけですが、
すごく華やかなのにやはりどこか侘しさわ感じてしまう。
この二つの花は、
現実に見ている時よりも、
想い出の中に刻まれてから、
その姿の美しさが増すように思う。
言い換えれば想い出にまで残る花。
この夏が想い出となることを予感させるから、
夏の終わりを感じさせるのかもしれない。
素敵な時は必ず終わり、
想い出となっていく。
そこに感じる侘しさもまた、
人生の味わいとなっていくのだろうか。